しらすは元々鮎やウナギ、イワシ、ニシン、イカナゴなどの魚の稚魚の総称です。現在一般的に「しらす」として売られているのはかたくちイワシの稚魚です。しらすの旬は年に2回あるとされ、春のしらすは小ぶりながらぷりぷりとした食感が楽しめ、秋のしらすは脂ののった食べ応えのあるものになります。首都圏から最も近いしらすの水揚げ地として知られる湘南では3月の中旬以降にしらす漁が解禁となります。
おいしいしらすを選ぶときのポイントは「大きさ」「形」「色」です。
大きさ…大きさが揃っていてふっくらしているもの。
形…身の反ったものや折れているものは避ける。
色…きれいな白で黄ばんでいないもの。
冷蔵庫で保存し、消費期限内でもできるだけ早めに食べきりましょう。食べきれない場合はラップに包み、保存袋に入れて冷凍保存がおすすめです。また、しらすは水分量によって呼び方が変わり、塩茹でしたしらすで水分量8割ほどのものを「釜揚げしらす」、干して7割程度の水分量にしたものを「しらす干し」、5割以下になったものを「ちりめんじゃこ」と呼びます。
骨も含めて魚体を丸ごと摂取できるしらすは、カルシウム等のミネラルを始め栄養素が豊富に含まれています。カルシウムの含有量については成魚よりも多いとも言われていますが、塩分も高いため食べ過ぎには注意しましょう。
【カルシウム】
カルシウムは骨の健康だけでなく、血液凝固、ホルモンの生成、筋肉の収縮などにも携わります。しらすには骨の生成の際にカルシウムと共に必要なビタミンDや、筋肉の収縮時に共に働くマグネシウムも含まれています。
【タウリン】
タコや貝類などに多く含まれているイメージのタウリンですが、しらすにも含まれています。肝臓の機能を高める働きの他に、血中のコレステロールの低下、血糖値上昇の予防など生活習慣病予防の効果も期待されています。
【EPA・DPA】
青魚などに多く含まれているEPA・DPA。n-3系脂肪酸と呼ばれるこれらの脂肪酸は体内で合成ができないため、食品からとる必要があります。血液をサラサラにする効果があると言われ、動脈硬化の予防や認知機能の改善効果があると言われています。
大豆とピーマンのじゃこ炒め
①ピーマンは縦半分に切って種を取り、横方向に千切りにする。パプリカも同様に横方向に千切りにする。
②フライパンに油とちりめんじゃこを入れてカリッとするまで炒める。
③ピーマンとパプリカ、蒸し大豆を加え、しんなりするまで炒める。
④みりん、しょうゆを加えて、火を強め水分がしっかり飛ぶまで炒める。
POINT:ピーマンとパプリカを炒める際はしっかり水分を飛ばすようにしましょう。お弁当の彩としてもおすすめです。