食コラム

旬の食材を食べよう 9月の旬食材 「さつまいも」

秋の味覚 さつまいも

さつまいもの旬は9~11月の秋。さつまいもは、9月~11月頃に収穫されますが、その後2ヶ月ほど貯蔵して水分を飛ばすと、甘さが増してよりおいしくなります。つまり、収穫直後と収穫2ヶ月後の2回、旬があるのです。中央アメリカ原産で、日本では江戸時代に薩摩地方(鹿児島県)から全国に伝わったため、「さつまいも」と呼ばれるようになりました。今では千葉県、茨城県、鹿児島県などが生産地として有名です。近年では様々な品種のものが出回るようになり、ホクホクとした食感の定番の「紅あずま」以外にも、ねっとりとした食感と強い甘みが特徴の「安納芋」などもスーパーなどで手軽に手に入るようになりました。

おいしいさつまいもの選び方と保存方法

おいしいさつまいもを選ぶときのポイントは「大きさ」「皮」「ヒゲ根」です。
大きさ…太めでふっくら。重量感のあるもの。
皮…ツヤがありなめらかで、色が均一。
ヒゲ根…ヒゲ根が少なく、跡が小さいもの。

乾燥と低温に弱いので、冷蔵庫には入れずに新聞紙に包んで風通しのよい冷暗所で保存します。正しく保存すれば1か月ほど保存することも可能です。使いかけはラップに包んで野菜室に入れましょう。

さつまいもの栄養素

食物繊維が豊富で、切り口から出るヤラピンが腸の働きを促し、食物繊維との相乗効果でお通じの改善に効果的です。ビタミン類ではビタミンCやビタミンB群が多く含まれています。皮には肉質部よりもカルシウムが多く含まれており、皮の紫色には抗酸化作用の高いアントシアニンが含まれています。ぜひ皮も一緒に食べるのがおすすめです。

【ヤラピン】
さつまいもを切ると切り口から出てくる白い液体を「ヤラピン」といいます。ヤラピンは腸の蠕動運動を促し、便を柔らかくしてくれる作用があります。また、食品ではさつまいもにしか含まれていないとも言われています。

【ビタミンC】
さつまいものビタミンC含有量はいも類の中ではトップクラス。さつまいも1本でりんご3個分のビタミンCがとれるとも言われています。さつまいもに含まれるビタミンCはでんぷんに包まれているため加熱しても壊れにくいという特徴があります。

【アントシアニン】
さつまいもの皮の紫色はポリフェノールの一種、「アントシアニン」によるものです。アントシアニンは抗酸化作用に優れ、アンチエイジング効果や目の健康を保つ働きを期待できます。

旬のさつまいもをおいしく食べるレシピ

さつまいもと鶏肉の煮物 味噌バター風味


  • 材料(2人分)
  • さつまいも     1本
  • にんじん      1/2本
  • 鶏もも肉      200g
  • ★酒        大さじ1
  • ★砂糖       大さじ1/2
  • ★水        300㏄
  • ★みそ       大さじ3
  • ★しょうが(おろし)小さじ1
  • ★バター      10g

  • カロリー387kcal
  • 食物繊維4.9g 食塩相当量3.7g

①鶏肉は一口大に切る。にんじんは0.5㎜幅の半月切りに、さつまいもは1.5㎝幅の半月切りにし、水にさらす。
②鍋に鶏肉、にんじん、水気を切ったさつまいも、★水を入れ、強めの中火にかける。沸騰したら★酒 大さじ1、砂糖 大さじ1/2を入れ、再度沸騰したら中火にし、10分ほど煮る。
③野菜が柔らかくなったら、味噌としょうがを合わせて溶き入れ、煮汁が1〜2cmの高さになるまで煮る。
④最後にバターを加えてやさしく混ぜ合わせる。バターが溶けたら、火を止めて器に盛る。

POINT:このレシピでは成人が1日に必要な食物繊維の約1/4、ビタミンCの約半分をとることができます。バターを入れることでぐっとコクが出てご飯にもよく合います。

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