国産アスパラガスの旬は4~6月。4・5月は本州、6月は北海道産のものが出回ると言われています。元々は南ヨーロッパが原産地。江戸時代に観賞用として日本に伝わり、昭和になってから食材として一般的に広まりました。国内で最もアスパラガスの生産量が多い北海道は白いホワイトアスパラガスの産地としても有名です。見た目や風味の違いはありますが、通常のグリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスの品種は同じで、栽培方法を分けることによって作られます。しかし、グリーンアスパラガスの方がより多くの栄養素があると言われています。
おいしいアスパラガスを選ぶときのポイントは「穂先」「切り口」「全体」です。
穂先…きゅっと締まっている。
切り口…白っぽく、みずみずしいきれいなもの。
全体…鮮やかな緑色で艶がある。
アスパラガスは水分が多い食材のため、乾燥させないことが大切です。軽く濡らした新聞紙やキッチンペーパーに包み、ビニール袋に入れた後、冷蔵庫内で穂先を上にして立てて保存しましょう。2~3日で食べきることが理想ですが、すぐに食べない場合は固ゆでした後に食べやすい大きさに切り分けて密閉袋に入れて冷凍保存がおすすめです。
アスパラガスはビタミンやミネラルが豊富で、加熱してもそれらの成分が損なわれにくいという特徴があります。その他に体に嬉しい成分をたくさん含んでいます。
【アスパラギン酸】
アスパラギン酸はその名の通り、アスパラガスから発見されたと言われています。独特なうま味の元の成分でもあり、エネルギーの代謝を活発にすることで疲労回復に効果があります。栄養ドリンクなどにもよく使われている成分です。
【ルチン】
ルチンには毛細血管を強くする作用があり、血管の修復や血液の流れを良くすることから、動脈硬化の予防や冷え性の改善などに役立つと言われています。
【葉酸】
ビタミンB12と共に赤血球の生産を助ける成分である葉酸は、貧血の予防などにも役立ちます。また、たんぱく質やDNAの合成に必要な成分でもあり、特に妊娠初期には必要な栄養素とも言われています。
アスパラときのこのレモンバター醤油炒め
①アスパラガスの根元を切り落とし、根本から4~5㎝をピーラーで皮をむく。
②①とエリンギ、魚肉ソーセージを厚さ8mmくらいの厚さに薄切りにする。
③熱したフライパンにバター、すりおろしにんにくを入れて炒め、香りが出たら②を加える。
④中火で2~3分ほど炒め、火が通ったらしょうゆ、レモン果汁を入れる。
⑤④にこしょうを加え、さっと混ぜたら完成。
POINT:アスパラガスに含まれるルチンはビタミンCの吸収を高める働きがあります。
レモン果汁を加えることでより吸収量を高めます。しかし、ビタミンCは熱に弱いのでレモン果汁を加えた後は炒めすぎないように注意しましょう。